デジタルラベル印刷機と抜き型不要のダイカッターを実機で比較|LABEL FORUM JAPAN 2026 出展レポート
LABEL FORUM JAPAN 2026にて、エニトロンジャパンのブースB-11へお立ち寄りいただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
今回の展示では、デジタルラベル印刷から抜き型不要のカッティングまで、エニトロンジャパンのラベル生産システムをひとつのブースに集めて実機でご紹介しました。本記事では、当日ご来場いただけなかった方にも展示内容をご覧いただけるよう、会場の様子と展示機ごとの特長、ブースでいただいたご質問への回答をまとめました。
LABEL FORUM JAPAN 2026 開催概要

LABEL FORUM JAPANは、ラベル新聞社が主催する国内最大級のラベル専門イベントです。最新機器を体感できる展示会と、業界のリーダーが登壇するコンファレンスで構成され、同時期には東京ビッグサイトでTOKYO PACK 2026もあわせて開催されました。
項目 | 内容 |
|---|---|
会期 | 2026年10月14日(水)〜16日(金) |
会場 | 東京ビッグサイト 西3ホール |
エニトロンジャパン ブース | B-11 |
展示機 | ANY-PRESS+ANY-BLADE II / ANY-JET II / ANY-CUT I |
出展前のご案内は、LABEL FORUM JAPAN 2026 出展のお知らせの記事でご紹介しています。
ブースB-11の様子 ―「印刷」と「カッティング」をひとつのブースで

今回のブースのテーマは、「印刷からカッティングまで、デジタルでつなぐ」。デジタル印刷機とデジタル後加工機を並べて配置し、ご来場の方が工程全体をその場で比較できるように構成しました。
会期の3日間、ラベル印刷・加工会社、商業印刷会社、そしてラベルを日々お使いになる製造業のご担当者様にお立ち寄りいただきました。実機が動く様子をご覧になりながら、「抜き型なしで本当にこのスピードでカットできるのか」「自社の原反でも使えるのか」をその場で確かめる方が多くいらっしゃいました。

ブースには各機種で出力・カットしたラベルサンプルを並べ、実際の仕上がりを手に取って比較いただけるようにしました。
当日のメイン展示
今回の展示の中心は、小ロット・多品種ラベルを「必要な分だけ」生産する2つの構成です。エニトロンジャパンの産業用ラベル生産システムの中から、多品種小ロットの現場でお問い合わせの多い機種を選びました。
ANY-PRESS + ANY-BLADE II ― 印刷とデジタルカットの2台構成

ANY-PRESSは、CMYK+ホワイトの5色で印刷する13インチ幅のトナー方式デジタルラベル印刷機です。ホワイトを下地に敷けば、透明フィルム・クラフト紙・メタリック原反でも色が沈まず、トナーを熱で定着させる方式のため、水や薬品がかかるラベルにも高い耐久性を発揮します。ラベルだけでなく、軟包装の印刷にも対応します。

印刷したロールは、ANY-BLADE IIへ。6本のブレードが同時にカットするため、抜き型なしでもスピーディーに加工でき、ラミネート・スリット・カス取り・巻き取りまで1台で仕上げます。刃物でカットするため熱による原反の変色がなく、切り口もきれいに仕上がります。
2台構成のメリット
版も抜き型もいらないオンデマンド生産 ― デザインやサイズが変わってもデータの差し替えだけ
印刷機が次のロールを印刷している間に、カッターが前のロールをカットする並行稼働
QRコードを読み取ってカットラインを自動で切り替え、複数の注文を1ロールにまとめて連続生産
単相電源。2台合わせても事務所に置けるサイズ
ご提案資料のシミュレーションでは、100×70mmのラベルを幅方向4列で配置し、1日7時間稼働した場合、完成ロール3本(約60,000枚)を生産できます。
※ 印刷・カット速度5m/min、段取り約5分/台で算定した参考数値です。実際の生産量はデザイン・カット形状・メディア・作業条件により異なります。
ANY-JET II ― 印刷からレーザーカットまで1台・1工程

ANY-JET IIは、インクジェット印刷・ラミネート・レーザーカット・カス上げ・スリット・巻き取りを1台・ワンパスで処理するインラインのラベル生産システムです。ブースでは、印刷とカットを終えたラベルがそのまま完成ロールに巻き取られていく様子を実機でご覧いただきました。
ANY-JET IIの特長
1600dpiの顔料インクジェットで、細かい文字や可変データも鮮明に
フルカット・ハーフカット・ミシン目・スジ押しを一度に加工 ― 形状の変更はデータの差し替えだけ
ファイルを読み込むだけで、約5分で作業準備が完了
QRコード・バーコード・連番などの可変データも、デザインと同じ1パスで印刷
設置面積は約2.4㎡、220V単相電源で、大型工場や大規模な電気工事がなくても導入しやすいサイズです。レーザー用の集塵機とチラーが別途必要になります。
印刷からレーザーカット、巻き取りまでの一連の動きは、こちらの動画でもご覧いただけます。
ANY-CUT I ― 既存プリンターの隣に置けるコンパクトなレーザーダイカッター

ANY-CUT Iは、すでにデジタルプリンターをお使いの現場向けのコンパクトなレーザーダイカッターです。抜き型なしでフルカット・ハーフカット・ミシン目を同時に加工し、最大18m/分でカットします。摩耗する刃がないため、日常のお手入れはレンズ清掃程度。外注していた抜き加工だけを社内に取り込みたい方に適した構成です。
ブースでいただいたご質問と回答

ブースでは、装置の動きだけでなく、導入後の運用についても具体的なご質問を多くいただきました。その一部をご紹介します。
自社のデザインで、実際の仕上がりを確かめることはできますか?
はい、可能です。デザインデータをお送りいただければ、ご検討中の機種で実際に出力してお届けします。お手持ちの原反でのテストも、お問い合わせからご相談ください。
レーザー機は、メンテナンスや管理が大変ではありませんか?
摩耗する刃がないため、日常のお手入れはレンズ清掃程度です。ガスが封入された一体型(シールド)レーザーを採用しており、ガスの充填や個別の管理も必要ありません。レーザーヘッドの寿命は、1日5時間の使用で約5〜6年です。
ANY-JET IIは、印刷とレーザーカットの速度が違っても、止まったりズレたりしませんか?
独自の制御ソフトウェアが、印刷とカットのタイミング・テンション・速度をリアルタイムで同期させるため、装置を止めることなく連続で加工できます。
レーザーと刃物(カッター)、どちらのカット方式を選べばよいですか?
素材に合わせてお選びいただくのがおすすめです。厚みのある原反や粘着性の強いフォームテープなど刃物でのカットが難しい素材はレーザー、熱に弱い薄手のフィルムやレーザー加工が難しいメタリック原反は刃物(ブレード)によるカットが適しています。判断に迷う場合は、実際の原反で比較テストを行うのが確実です。
こんな方におすすめ ― 構成ごとの選び方
ブースでのご相談のなかで「どの構成が自社に合うのか」を一緒に整理した内容をもとに、選び方の目安をまとめました。
ANY-PRESS + ANY-BLADE II が合うケース
透明・クラフト・メタリックなど、ホワイト印刷が必要な原反を使う
最大13インチ(330mm)幅のラベルや軟包装も扱いたい
印刷とカットを分けて並行稼働し、生産量を増やしたい
ANY-JET II が合うケース
印刷から完成ロールまでを1台で完結させたい
幅250mm以下のラベルが中心
複雑な形状や可変形状のカットが多い
ANY-CUT I が合うケース
すでにデジタルプリンターを保有している
外注していた抜き加工だけを内製化したい
設置スペースが限られている
プリンターそのものの選定から検討されている方は、産業用カラーラベルプリンターの選び方もあわせてご覧ください。エニトロンジャパンは、OKI・エプソン・キヤノンのカラーラベルプリンターと自社のラベル生産システムをあわせて取り扱っているため、プリンターと後加工機の組み合わせを中立的に比較してご提案できます。内製化そのもののメリット・デメリットは、ラベル内製化と外注印刷の比較の記事で整理しています。
ご来場いただけなかった方へ
展示会にお越しになれなかった方、ブースで十分にご相談いただけなかった方も、以下の方法で引き続きご検討いただけます。
ご希望のデザインで実機出力
貴社のデザインデータをお送りいただければ、ご検討中の機種で実際に出力したサンプルをお届けします。お手持ちの原反でのテストもご相談いただけます。
オンライン相談
画面共有で、装置の動きや運用イメージをご説明します。社内でのご検討資料としてもご活用いただけます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. LABEL FORUM JAPANはどんな展示会ですか?
A1. ラベル新聞社が主催する国内最大級のラベル専門イベントで、ラベル印刷機・後加工機などの最新機器の展示と、業界のリーダーが登壇するコンファレンスで構成されています。2026年は10月14日〜16日に東京ビッグサイト西3ホールで開催され、エニトロンジャパンはブースB-11に出展しました。
Q2. 抜き型不要のデジタルダイカッターは、どんな原反に対応していますか?
A2. ブレード方式のANY-BLADE IIは、ステッカー・PET・PP・PVC・コート紙・マット紙・フィルム系ラベルに対応します。レーザー方式では、一般的なラベル用紙に加えて、VHBテープ・産業用フィルム・フォーム素材などの特殊素材もカットできます。厚み・硬さ・表面加工により異なるため、お手持ちの原反でのテストをおすすめします。
Q3. デジタルラベル印刷機やダイカッターは、既存の印刷ラインと併用できますか?
A3. ANY-BLADE IIとANY-CUT Iは印刷済みのロールをそのままセットする方式のため、既存の印刷設備を改造することなく並行して運用できます。小ロット・短納期の注文だけをデジタルラインに任せる運用も可能です。
Q4. 小ロット・多品種のラベル生産には、どの構成がおすすめですか?
A4. ホワイト印刷や広幅が必要な場合は印刷機とデジタルカッターの2台構成(ANY-PRESS+ANY-BLADE II)、印刷から完成ロールまでを1台で完結させたい場合はインライン型のANY-JET II、すでにデジタルプリンターをお持ちの場合はANY-CUT Iの追加がおすすめです。詳しくは本記事の「こんな方におすすめ」をご覧ください。
Q5. 展示会に行けなかったのですが、展示機の実機デモを見ることはできますか?
A5. オンライン相談で、画面共有で実機デモを行うことが可能です。実際の仕上がりを確かめたい場合は、デザインデータをお送りください。実機で出力したものをお届けします。
📘 カラーラベルプリンター内製化 適性診断ガイド
ラベル生産システムの導入を検討する前に、まず「自社のラベルは外注と内製、どちらが向いているか」を確かめたい方へ。12の質問(約3分)で自社の適性を診断できる無料ガイドです。
ブースへお立ち寄りいただいた皆様に、あらためて御礼申し上げます。
LABEL FORUM JAPAN 2026|2026.10.14(水)〜16(金)|東京ビッグサイト 西3ホール|エニトロンジャパン ブース B-11




